皆様こんにちは。
先週は、撮影のため温泉の町へと旅立っておりました。
これが、宿にも温泉がありましてね、
夜にひとっ風呂、朝にもひとっ風呂・・・
朝湯の後には和の御膳をいただき、なんとものんびりとした時間が流れ・・・
あー、こんな日は仕事をする気になれないよなー、なんて・・・
あ、本郷奏多の話ではないですよ?
自分の話です。
え、本郷奏多ですか?・・・あー、寝てたんじゃないっすかぁー?
いやいや、自分は勧めたんですよ、
(やったぜ、温泉だぜー?)
なんなら、自分は説明もしたんですよ、
(ここの温泉の効能はー、関節痛ー、腰痛ー、それからー・・・)
「あー、行かないですね、おそらく。」
(えーーーーーーーーー?せっかくの温泉だぞ?)
「あー、部屋のお風呂でじゅーぶんです。」
(えーーーーーーーーー?美肌効果も期待でき・・・)
「眠いので、ササッと済ませて僕は寝ます、では。」
小さくなる背中を目で追い、目をすぼめ、若いのぉ・・・と、しみじみ思う、そんな夜。。。
ここで、すでにイヤな予感がしている皆様に、悲しいお知らせです。
今回の主役は本郷奏多ではありません・・・。
【staff room】改め、【staff diary】となってしまったことをここに発表し、お詫びいたします。
ご興味のある方のみ、下に読み進めていただければ幸いです・・・。
帰京の日のお話。
撮影は陽のあるうちに終了し、飛行機の時間まで市内を散歩することに。
『ちい散歩』ならぬ、てぃ散歩。
見つめる先には、鯉。
写真の中央に写っている、白めいたものは・・・
スワンです、『スワンの涙』。
(懐かしいですねー。シンクロですよー、アキレス腱ですよー。名作でしたねー。)
川沿いで歩を進めると、『周辺map』ボードを発見。
「どことなく、仙台に似てる。」
というアーケード商店街を、端から端まで歩くことに。
◇◇◇◇◇
本屋さんでマンガを買う本郷奏多、隣の和菓子屋さんでおはぎを買う自分。
◇◇◇◇◇
お土産屋さんで名物を買う本郷奏多、向かいの和菓子屋さんできなこ餅を買う自分。
◇◇◇◇◇
コンビニで立ち読みする本郷奏多、近くの和菓子屋さんでイチゴ大福を・・・
「どんだけ買うんですか。」
(え゛っ!?)
「・・・お土産ですか?」
(いや・・・自分用?・・・食べ比べ?・・・的な?)
「どんだけ食べるんですか。」
(え゛っ!?)
「・・・しかも、ご当地じゃないし。」
(ま、まぁねー。)
「・・・・・・。」
(・・・・・・。)
「・・・・・・・・・・・・。」
(・・・・・・・・・・・・。)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ま、いいですけどね。」
和菓子屋さんを3件ハシゴしたところで、商店街は終点に。
てぃ散歩の次なる目的地を探し、周辺地図を吟味。
(あ、美術館とか、芸術センターもあるよ。)
「うーん・・・。」
(あ、なら、お寺は?お寺?)
「うーー・・・んーー・・・・・・・・・・・・・・・・・戻りますか、ね。」
(でも、あと1時間以上はあるぜ?)
「・・・ですよね。じゃあ、もう一箇所だけ行きますか。」
(あ、これは?駅の近くにある、“ぱるる”?)
「・・・何か聞いたことありますね。」
(ショッピングモール的なことなんでない?駅前だし。)
「うーん、なんだろ・・・ぱるる、ぱるる、ぱるる、ぱるる・・・。」
(ま、ま、とりあえずGOだ、GO。)
こうして、歩くこと、10分。
目の前にそびえ立つは、駅!! そして!!・・・・・・・・・・・茶色い、建物?
(あれ?ぱるるは?)
「んー・・・・・・。」
(あれじゃないよねー、ぱるる。)
「んー・・・・・・・・・・・・。」
(駅の逆側かなぁー、ぱるる。)
「んー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・んっ?・・・あっ・・・ははは(笑)、なるほど。」
(ん?何笑い?)
「そっかぁ、そうですよ、確かに、どっかで聞いたことあるなーと思ったんですよ。」
(え、何が、何が?)
「いやー、そうかぁー、ははは(笑)、すっかり勘違いでしたねー(笑)。」
(んーんーんーんー、ぜんっぜん話が読めないんだけども?)
「そうかー、そうかー(笑)。」
と、踵を返し、歩き出す本郷奏多。
(何だよー、何がそんなに・・・)
と、建物の裏側に回ると、そこにあったのは、そう・・・大きな・・・『〒』マーク・・・。
皆様はいかがです?
そりゃ聞いたことあるっちゃありますけど、すぐにピンとはこないですよね。
“ぱるる”なんて言われると、
「ぱるる♪」的な、「☆ぱるる☆」的な、「ぱるる〜とくん」的な?
・・・そんな感じがしますよね?
言葉の持つかわいげな響きに、
すっかり駅ビル的な、なんならデパート的な、あわよくばテーマパーク的な?
・・・そんな期待を膨らませてしまいますよね?
そんな言葉のトラップにまんまとひっかかったところで、
「じゃあ、早いですけど、集合場所に戻りますか?」
どっと疲れが出たメタボスタッフに、若手からの優しいヒトコトが。
お言葉に甘えて来た道を引き返そうとすると、
たなびくのぼりに、『桜餅』『ういろう』『まんじゅう』の文字・・・。
その言葉につられて、ついつい足を踏み入れてしまいました。
どうやら、この地の名物は『ういろう』だそうで。
肝心のモノを買い忘れていたことにはたと気づき、自分用とお土産用を購入。
あー、またしても甘いものを・・・と呆れているんだろうなーと後ろを振り返ると、
(あれ?)
お店の入り口に、本郷奏多の姿が見当たりません。
(あれ?どこいった?)
ついさっきまで居たはずなのに。
すると、奥のほうから声が聞こえました。
「こっちですよ〜。」
(何やってんの。)
「いやー、なんかー、どうぞって。」
(どうぞって?)
「お茶と、ういろうを、どうぞって。」
(どうぞって?)
「こちらでごゆるりと、って。」
(ごゆるりとって?)
そこへ、お盆を持った店員さんが。
上品な笑顔とともに、「どうぞ、お召し上がりください。」
歩き疲れたところに、心もカラダもあったまる、素敵なおもてなし。
おいしい甘味と、やすらぎの時間をありがとうございました。
余談も尽きて参りましたので、今回はここらで失礼いたします。
長文・駄文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
今週は、東京に戻って撮影をしています。
スタジオ近くの桜の木には、ところどころに輪(りん)を見ます。
桜色の空は、もうすぐですね。
週末はお天気に恵まれますように・・・。
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